いけちゃんのblog2|練馬・関町・武蔵関の池島接骨院

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色々な足 69(10歳のバレエダンサー)(足関節周囲のバレエ解剖学・基礎編)

 

今回の色々な足は、10歳のバレエダンサーのEちゃんです。

 

Eちゃんは、今年の3月中頃に有痛性外脛骨症で来院しました。

 

4月と5月のコンクールに出場するため、レッスン回数や時間が増えたことが痛みの原因でした。

 

コンクールが近かったため、テーピングを指導しました。

 

Eちゃんの歩行評価の結果は、

後足部が回内誘導1列が背屈誘導内側楔状骨が挙上距骨が前方誘導でしたので、

歩行評価に合わせたテーピングを処方しました。

 

テーピングに関しては、こちらを参考にしてください。

 ↓

新テーピング総集編

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/2996/

 

 

Eちゃんは4月のコンクール前には痛みなく踊れるようになったので、

テーピングを中止して、リハビリを始めました。

 

足のトレーニングに関しては、こちらを参考にしてください。

 ↓

新足のトレーニング総集編(三角骨・長母趾屈筋腱炎・腱鞘炎)(シンスプリント)(有痛性外脛骨)

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/3000/

 

 

さてさて、5月のコンクールも終わり、痛みもすっかりなくなったEちゃんのです。

 

①②③④⑤とても美しい足です!!

 

 

でも、ルルベでもっと床を押せるターンアウトもしっかり入るのに、もったいないなぁ・・・と思い、

その日は「かかと付けルルベ」を指導しました。

 

⑥⑦⑧Eちゃんは、「かかと付けルルベ」を練習して、

足裏で床を押すことで、かかとが上がり

ターンアウトしている内転筋群股関節を感じてくれました

 

かかと付けルルベ」の詳しいやり方は、こちらのblogを参考にしてください。

 ↓

「足のトレーニング 25 (バレエ用)(足裏で床を押す)(カマ足修正)(ターンアウトするためのスイッチ)」
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/53636552.html

「足のトレーニング 26 (バレエ用)(足裏で床を押す)(カマ足修正)(ターンアウトするためのスイッチ 2 )(反張膝の方必見!!」
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/53698262.html

「足のトレーニング 27 (バレエ用)(足裏で床を押す)(カマ足修正)(ターンアウトするためのスイッチ 3 )(身体の左右差が気になるダンサーさん、40歳以上のダンサーさん用」
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/53699787.html

足のトレーニング 31 (バレエ用)(もっと床を押せる!!)

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/817/

 

②⑧最初のルルベと、トレーニング後のルルベを比べてみてください。

 

最初のルルベは、足関節の前方がグイっと前に出ています。

足関節や足部(足の甲)が柔らかい人は、こんな感じのルルベをする場合が多いのですが・・・

バレエ的には足関節や足の甲が出ていて、美しくてかっこいいルルベに見えます

 

しかし、足関節の前方がグイっと前に出ていると、

足関節下腿部大腿部の前側の筋肉過剰に使ってコントロールしなければなりません。

これらの筋肉を使い過ぎると、せっかくターンアウトした筋肉たちが少しターンイン方向へ戻ってしまうのです

 

 

それはなぜなのか??

 

を書こうとしましたが、メチャクチャ長くなりそうなので、数回に分けることにしました。

 

 

解剖学を少し復習してみましょう。

 

10歳のEちゃんには、難しすぎるかも・・・

でも、「全体の筋肉をバランスよく使う」ということを、理解してくれればそれでいいです。

もしも難しい・・・と思ったら、取りあえず解剖の写真だけ見てください。

なんとなくイメージできれば、それでいいんです。

 

あと数年で、解剖学の知識自分の身体つながってきますので、

その時のために、筋肉をイメージしてみてください。

 

 

 

では、

足関節周囲のバレエ解剖学(基礎編)の始まり始まり~

 

 

⑨⑩足関節底屈の主動作筋 (チャートブック骨格筋の解剖より)

 

足関節・足部を底屈ポアントルルベ、タンジュ)するときの主な筋は、

下腿三頭筋(腓腹筋ヒラメ筋で、アキレス腱となって踵骨(かかと)
についています。

 

腓腹筋の作用は、足関節・足部を底屈し、かかとを上げます

しかし腓腹筋には、膝関節を曲げる作用もあり、

足関節を固定していると、下腿や大腿を後方へ引っ張る作用もあります。

 

ヒラメ筋の作用は、足関節・足部を底屈かかとを上げます

しかしヒラメ筋には、足関節を固定していると、下腿を後方へ引っ張る作用もあります。

 

つまり、

 

足関節・足部を底屈ポアントルルベ、タンジュ)するときの主な筋は、下腿三頭筋(腓腹筋ヒラメ筋ですが、

この筋肉を使い過ぎると、バレエをしているとき、自分がやろうとしていないのに

膝が少し曲がってしまったり下腿が後方へ引っ張られてしまったりすることがあります。

 

 

そこで、下腿三頭筋以外補助的な筋群を使うことが重要になってきます。

 

⑪⑫⑬足関節底屈の補助筋群(内側) (チャートブック骨格筋の解剖より)

 

足関節・足部を底屈ポアントルルベ、タンジュ)をするときの内側にある補助的な筋は、

後脛骨筋長母指屈筋長指屈筋です。

 

後脛骨筋は、足の内返し足関節・足部の底屈内側縦アーチを支持する作用があります。

 

長母指屈筋は、足の親指を曲げる、足関節・足部の底屈足の内返し、内側縦アーチを支持する作用があります。

 

長指屈筋は、足の2,3,4,5指を曲げる、足関節・足部の底屈足の内返し、内側縦アーチを支持する作用があります。

 

足関節底屈の補助筋群(外側) (チャートブック骨格筋の解剖より)

 

足関節・足部の底屈ポアントルルベ、タンジュ)をするときの外側にある補助筋群は、

長腓骨筋短腓骨筋です。

 

長腓骨筋は、足の外返し、足関節・足部の底屈第1中足骨頭の押し下げ、外側縦アーチと横アーチを支持する作用があります。

足関節を固定していると、下腿を後方へ傾ける作用もあります。

 

短腓骨筋は、足の外返し、足関節・足部の底屈

足関節を固定していると、大腿や下腿を後方へ引っ張る作用もあります。

 

 

足関節・足部の底屈ポアントルルベ、タンジュ)をするときの内側にある後脛骨筋長母指屈筋長指屈筋は、

足関節・足部の底屈と同時に内返しもします。

 

足関節・足部の底屈ポアントルルベ、タンジュ)をするときの外側にある長腓骨筋短腓骨筋は、

足関節・足部の底屈と同時に外返しもします。

 

つまり、内側と外側の筋肉をバランスよく使うことによって、

内側外側偏ることなくカマ足逆カマ足ではない)まっすぐなルルベタンジュ可能になります。

 

高いルルベを達成するのは、長母指屈筋長指屈筋の働きが重要です。

 

 

下腿三頭筋(腓腹筋ヒラメ筋使い過ぎることや、アキレス腱を縮めて使うことのリスク、

また、長母指屈筋を使い過ぎることのリスク、

補助筋群全体を使うことの重要性についてはこちらのblogも参考にしてください。

 

(42)「長母趾屈筋腱炎、腱鞘炎と三角骨」
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/23244793.html

(191)「長母趾屈筋腱腱鞘炎のリスク要因」
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/50875763.html

 

 

⑮⑯足関節背屈(フレックスの筋群(チャートブック骨格筋の解剖より)

 

足関節背屈(フレックスにするときの筋群は、

前脛骨筋長指伸筋長母指伸筋第3腓骨筋です。

 

前脛骨筋は、足関節・足部の背屈(フレックス足の内返し、足の内側アーチを支持、

足関節を固定していると、下腿を前方へ傾ける作用もあります。

 

長指伸筋は、2指~5指を背屈足関節・足部の背屈(フレックス足の外返し、

足関節を固定していると、下腿を前方へ傾ける作用があります。

 

長母指伸筋は、親指を背屈足関節・足部の背屈(フレックス足の内返し、足の内側アーチを支持、

足関節を固定していると、下腿を前方へ傾ける作用があります。

 

第3腓骨筋の作用は、足関節・足部の背屈(フレックスを助け、足の外返しをする作用があります。

 

 

つまり、足関節背屈(フレックスにするときの筋群、

前脛骨筋長指伸筋長母指伸筋第3腓骨筋バランスよく使うことで、

外側にも内側にも偏らないまっすぐなフレックスをすることができます。

(特に、前脛骨筋長指伸筋の関係が重要です。)

 

 

ルルベの安定性を維持するのは、

内側を支える前脛骨筋後脛骨筋外側を支える長腓骨筋短腓骨筋です。

 

 

【 足関節周囲のバレエ解剖学・基礎編 まとめ 】

 

足関節・足部を底屈ポアントルルベ、タンジュ)するときの主な筋肉は、足関節の後方を通る下腿三頭筋(腓腹筋ヒラメ筋です。

しかし、補助筋群(足関節の内側を通る後脛骨筋長母指屈筋長指屈筋と、足関節の外側を通る長腓骨筋短腓骨筋)を使うことが重要です。

また、足関節背屈(フレックスにするときの前脛骨筋も、ルルベの安定性を維持するのに関与しています。

 

足関節周囲の筋肉をバランスよく使うという解剖学的な意味を、

皆さんに少しでも理解して頂ければと思い、願いを込めて書きました。

 

長くなってしまいましたので、バレエ重要足の固有筋に関しては、今回は割愛しました。

 

 

いつかに続く・・・

 

 

(参考引用文献)

チャートブック骨格筋の解剖:川原群大著

日本人体解剖学:金子丑之助著

図説ダンスの解剖・運動学大辞典:クリッピンガー著

 

 

 

いけちゃん

 

 

いけちゃんのblog 1 目次 (2012年3月 ~ 2019年11月)

http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/46271926.html

足関節捻挫後のトレーニング(リハビリ)
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/49979025.html

 

いけちゃんのblog 2 目次 (2019年10月 ~  )

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/892/

新足のトレーニング総集編(三角骨・長母趾屈筋腱炎・腱鞘炎)(シンスプリント)(有痛性外脛骨)

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/3000/

新ストレッチ総集編

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/2986/

新色々な足総集編

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/2992/

新テーピング総集編

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/2996/

新足底板と靴の総集編

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/2998/

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