先日、新体操選手の9歳のRちゃんと、11歳のMちゃんが、運動指導にみえました。
(8)成長期の運動指導(新体操選手 9歳と11歳)
https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/454/
(32)足のトレーニング 33 (バレエ愛好者のためのセラバンドトレーニング 2 )(ステップ 1 )(9歳と11歳の新体操選手)(8歳のバレエダンサー)
https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/1349/
Rちゃんが、「少し前に腰が痛かったけど、直ぐに痛くなくなった」と話してくれました。
「後ろに反らす練習をいっぱいやったの?」と私が聞くと、「うん」とRちゃんが答えました。
★バレエや新体操をしている人の中には、腰痛の症状が出ることがあります。
中高校生、成人では、慢性的な腰痛の症状に苦しんでいる人もいます。
★それらの症状を回避するためには、
小学生のときから、正しい身体の使い方を習得しなければいけません。
★成長期である小学生の時期には、腰椎分離症(疲労骨折)になるリスクが高いのです。
★腰椎分離症は、腰椎の伸展(腰を反らせる)、回旋する動きの多いスポーツで、リスクが高いと報告されています。
★腰椎分離症(疲労骨折)についての説明は、こちらのブログをご覧ください
↓
「腰椎分離症 1 (成長期の腰痛)(10代の腰痛に気を付けてほしいこと!!)」
https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/1523/
「腰椎分離症 2 (成長期の腰痛)(分離症のメカニズムと運動療法の考え方)」
https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/1569/
★腰椎分離症(疲労骨折)になる前に、または、なってしまってからも、
あるいは、腰椎分離症(疲労骨折)とは関係なく、慢性腰痛を回避するためには、
小学生のときから、正しい身体の使い方を習得することが、とても重要なことなのです。
そこでRちゃんとMちゃんのその日の運動指導は、正しい身体の使い方として、
身体を後ろに反らすときの、手足や背骨、骨盤の使い方をテーマにトレーニングをすることにしました。
★このトレーニングは、必ず「ステップ 1」「ステップ 2」「ステップ 3」「ステップ 4」の順番にやってください。
★「ステップ 1」「ステップ 2」「ステップ 3」「ステップ 4」のそれぞれに、
「パラレル(股関節をまっすぐ)」と「ターンアウト(股関節外旋)」の両方を行ってください。
「ステップ 1」「ステップ 2」「ステップ 3」を十分にできるようになってから、「ステップ 4」に進んでください。
また、「ステップ 4」に進んでからも、必ず「ステップ 1」「ステップ 2」「ステップ 3」「ステップ 4」のトレーニングを継続してください。
ステップ 1:
①まず、四つん這いの体幹トレーニングで、
骨盤をゆがませないで、手足を遠くに引っ張りながら、上げる練習をします。
「パラレル(股関節をまっすぐ)」と「ターンアウト(股関節外旋)」の両方を行ってください。
(24)ケガのリハビリに体幹トレーニング!!(ケガの時期、身体の状態、筋力のレベルに合わせたリハビリ)
https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/1067/
ステップ 2:
②後脚を上げるトレーニングをするときも、
腰椎のねじれや、骨盤をゆがませないようにすることと、
手足を遠くに引っ張りながら、上げる練習をします。
更に背骨を上に引っ張って伸ばす練習をします。
「パラレル(股関節をまっすぐ)」と「ターンアウト(股関節外旋)」の両方を行ってください。
(104)「膝の伸ばし方、後ろ脚を上げるためのトレーニング 1 (バレエ)」
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/43884585.html
(105)「膝の伸ばし方、後ろ脚を上げるためのトレーニング 2 (バレエ、5番ポジション)」
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/43950797.html
ステップ 3:
③④片脚立位で、
骨盤をゆがませないで、手足を遠くに引っ張りながら、上げる練習をします。
このとき、背中や腰を反らせないように、背骨をまっすぐ上に引っ張る練習もします。
「パラレル(股関節をまっすぐ)」と「ターンアウト(股関節外旋)」の両方を行ってください。
(115)「後ろ脚を上げるためのトレーニング 3 (体幹トレーニング)」
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/45783633.html
RちゃんとMちゃんは、「ステップ 1 」も「ステップ 2 」「ステップ 3」も上手にできました!!
ステップ 4:
さあ、次は片脚で立って、
バランスボールを後ろ脚で操作しながら軸足の膝を曲げてみましょう~!!
⑤⑥⑦Mちゃんは、かなり上手にできています!!
Rちゃんは、腰が反り過ぎてしまって、腰に負担がかかり過ぎています。
こ、これじゃあ、腰が痛くなるはずです・・・
★軸足側の足裏で、床をしっかり押すんですよ~!!
★両手で、背骨を上に上に引っ張って~!!
⑧⑨二人で、何度も何度も練習しました!!
⑩⑪⑫そうそう、そんな感じ!!
Rちゃんも、やっとできるようになってきました!!
⑬⑭⑮⑯次に、ターンアウトに挑戦してみたら・・・
Rちゃんには、ちょっと難しかったようです・・・
★軸足側の足裏で、床をしっかり押すんですよ~!!
★両手で、背骨を上に上に引っ張って~!!
⑰何度も何度も練習して、だいぶ上手になりました!!
肋骨と背骨のコントロールがもう少しです!!
★胸椎の伸展(反らす)トレーニングは、
まず、腰椎のねじれや骨盤をゆがませないで背骨をまっすに伸ばすことができるようになり、
肋骨もまっすぐ上に上げることができるようになってからの、
次のステップです!!
★このトレーニングは、必ず「ステップ 1」「ステップ 2」「ステップ 3」「ステップ 4」の順番にやってください。
「ステップ 1」「ステップ 2」「ステップ 3」を十分にできるようになってから、「ステップ 4」に進んでください。
また、「ステップ 4」に進んでからも、必ず「ステップ 1」「ステップ 2」「ステップ 3」「ステップ 4」のトレーニングを継続してください。
★「ステップ 1」「ステップ 2」「ステップ 3」「ステップ 4」のそれぞれに、
「パラレル(股関節をまっすぐ)」と「ターンアウト(股関節外旋)」の両方を行ってください。
▲成長期に1種類のトレーニングをやりすぎると身体に負担をかけますので、
色々な種類のトレーニングを少しずつやってください!!
私は、成長期の皆さんを、心から応援しています!!
いけちゃん
いけちゃんのblog 1 目次
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/46271926.html
いけちゃんのblog 2 目次
https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/892/