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19歳のバレエダンサー(色々な足 83)(有痛性外脛骨症のテーピング)

19歳のバレエダンサーNさんは、有痛性外脛骨症の痛みがありました。

 

11歳ころから痛み始め、

時々レッスンを休まなければならないほどの強い痛みが出ることがありました。

 

当院で、テーピングを指導しましたが、

レッスンの後半になるとステップやジャンプの踏切りや着地で痛みが出てしまうのだった。

 

おかしいな・・・

このテーピングで、痛みが取れないほど炎症が強いわけではないのに・・・

 

彼女は、手足に汗をかきやすいタイプなので、

レッスンの後半にテーピングがゆるんでしまうのかもしれない・・・

 

じゃあ、レッスンの後半にテーピングの上から、

アーチテープをハードタイプの伸縮性テープで補強したら

 

と提案してみたが、それでも「痛みは変わらない」と彼女は言う。

 

じゃあ、伸縮性のテーピングではなく、

アーチテープを非伸縮性テープのホワイトテープで補強するしかないね・・・

 

私は、試行錯誤しながら彼女に指導を繰り返した。

 

そして、最初にテーピングを指導した1か月半後に、

もう一度実際にテーピングを貼って、ジャンプの踏切りや着地をチェックさせてもらった。

 

まず、伸縮性テープスターアップを貼り、

次に回外誘導テープを2種類貼り、

その次に距骨の後方誘導テープ

最後にアーチテープを貼った。

 

「ぜ、全然違う・・・」

 

★彼女が自分で貼っているテーピングの引っ張る強度が弱すぎて、

テーピングの効果があまりなかったことが発覚したのだった。

 

伸縮性テープを貼った状態で、彼女にスキップをしてもらった。

 

「い、痛くない!!」

 

彼女の顔が笑顔になる。

 

次に、汗をかいたときのために、

アーチテープの上から非伸縮性テープのホワイトテープでアーチテープを補強して、

スキップをしてもらった。

 

「安定感が全然ちがう!!」

 

彼女の顔が笑顔になる。

 

 

テーピングの基本バージョンはこちらを参考にしてください。

 ↓

(282)「後足部の回外誘導テープ(基本バージョン)」
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/52951606.html

(283)「歩行評価とテーピングの勉強会 6 (伸縮性テープの特性に合わせたテーピングと、外側アーチの評価と効果を検討)」
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/52952732.html

 

テーピングは、テープの種類足の個人差疾患別炎症の程度によって、

貼り方や引っ張る強度などは、それぞれに違います

必ず専門家に相談してください

 

 

さてさて、Nさんに写真と動画を撮らせてもらいましたので、ご紹介させて頂きます。

 

 

①②③④⑤

 

 

⑥⑦非伸縮性テープでアーチテープを補強

足関節の前面に圧迫感がある場合、貼りなおす時間がないときに、ハサミでカットする入れ方も指導しました。

 

 

ハードタイプの伸縮性テープで、アーチテープを補強

 

非伸縮性テープを上手に貼るには高度なテクニックが必要になるので(慣れが必要というか・・・)、

テーピング初心者は、ハードタイプの伸縮性テープがお勧めです。

 

Nさんの足にハードタイプの補強テープを私が貼ると、

安定感があり痛みもありませんでした。

 

https://youtube.com/shorts/mIQ26qcqAU8?si=VFmJx4ydaaAE0qOb

 

 

テーピングは、痛みを取る効果がありますが・・・・

 

テーピングで痛みを取ることのデメリットに十分注意してください!!

 

テーピングを継続して貼り続けることで、

足の筋力が弱くなり、足のアーチが低下して扁平足などが進行したり

色々な足のトラブルの悪循環にハマってしまうことも多いのです。

 

 

テーピングをする場合は以下のことを必ず守ってください

 

テーピングは、痛みを取るための応急処置と考える。
②テーピングをする場合は、必ず短期間の期限を決める
③テーピングをする場合は、必ず運動療法などのリハビリ、トレーニングを実行する
④継続的にテーピングをしないと痛みが取れない場合は、足底板療法に切り替える
⑤必ず専門の医療機関に相談する

 

 

当院で、Nさんに色々なエクササイズ運動療法リハビリを指導しましたが、

彼女はどれも的確に上手にできるのだった。

それは、骨格的な問題を、運動療法だけで解決することの難しさを表しています。

 

 

私は、Nさんと色々な話をしました。

 

★現在は海外のバレエ学校に在学中のため、

卒業するまでは運動療法併用しながら痛みが出たらテーピングをする。

痛みが軽くなったらテーピングを少しずつ減らして

テーピングなしでレッスンすることを目指す。

 

もしも、ずっとテーピングをしないと痛みが取れない場合は、

日本に帰って来てから必ず

バレエ外来など足の外科専門医に、手術が必要かどうかを相談すること、などなど。

 

 

私は、心から彼女の回復をサポートし応援したいと考えています。

 

 

 

 

 

いけちゃん

 

 

☆ 「いけちゃんのblog」過去記事の探し方 ☆

 

★2012年3月 ~ 2019年11月まで「いけちゃんのblog 1」目次

http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/46271926.html

★2019年10月 ~最近まで「いけちゃんのblog 2」目次

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/892/

 

☆ 特集別の過去記事はこちらから探すこともできます ☆

 

★足関節捻挫後のトレーニング(リハビリ)
http://blog.livedoor.jp/ikejimasekkotuin/archives/49979025.html

★新足のトレーニング総集編(三角骨・長母趾屈筋腱炎・腱鞘炎)(シンスプリント)(有痛性外脛骨)

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/3000/

★新ストレッチ総集編

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/2986/

★新色々な足総集編

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/2992/

★新テーピング総集編

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/2996/

★新足底板と靴の総集編

https://www.ikejimasekkotsuin.jp/column/2998/

 

 

 

 

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